独立時にかかるお金や相場

2.独立時にかかるお金や相場

次は独立時にかかるお金について話していきます。

 

基本的にはマツエクなどであれば、以下の費用です。

  1. 物件契約の費用
  2. 内装費用
  3. 美容所登録を通すための費用
  4. ベッドなどの設備や道具
  5. 材料費、商材契約費
  6. その他

 

ここで大事なのは、無駄なお金をかけない事です。

 

そもそも一般的に言われている相場は高いので、基本は一般的に言われている相場以下で抑えるべきです。

 

そもそも、お客さんがこのサロンでリピートするか決めるのは、

  • 技術
  • 接客
  • 関係作り

です。

 

もちろん、以下のような人もいます。

  • 駅近だから
  • いいベッドを使っているから
  • 内装がいいから
  • いい材料を使っているから

 

しかし、これらのお客さんはあなたに魅力を感じているのではなく、条件などに魅力を感じているだけなので、簡単に離脱する可能性があるお客さんです。

 

なので、これらのお客さんは来ればいいですが、接客的に集めたりする必要はないです。

 

あくまで

  • 技術
  • 接客
  • 関係作り

に力を入れて、魅力を感じてもらってリピートしてもらうのが固定客に繋がって大事なので、それ以外の部分のお金はなるべくかけないでいいです。

 

なので、1人サロンの場合はどれだけお金をかけても100万前後にするべきで、安くできるなら数十万しか使わないでオープンしたいです。(オープン後の赤字もあるので)

 

もちろんエリアとかにもよりますし、うまくいく確率にもよりますが、個人が1店舗目を出す時に150万や200万かかるのは高いと思いますので、目指すべきは100万以下で本当の理想はもっと少ない金額です。

 

それを踏まえて読んでいってください。

 

1.物件契約の費用

まずは物件の契約でかかるお金と相場についてです。

  • 敷金:家賃の1~6ヶ月分
  • 礼金:1ヶ月分
  • 保証金:0~6ヶ月分
  • 前家賃:1ヶ月分
  • 保証会社料:0.5~1ヶ月分
  • 仲介手数料:1ヶ月分
  • 鍵交換代:20,000円前後
  • 火災保険:20,000円前後

 

1つずつ解説します。

 

『敷金』

敷金は基本的に最低でも家賃の1ヶ月分かかるのはイメージつくと思いますが、店舗利用の場合は1~3ヶ月分くらいが多いです。

 

エリアによっては6〜12ヶ月分がかかる事もあるので、6ヶ月分などの物件は避けるべきです。

 

狙うとしたら敷金1ヶ月の物件です。

 

もちろん簡単に見つからない事もありますが、僕は以前秋葉原に店舗を出すときに、秋葉原の平均が敷金6ヶ月分くらいでしたが、敷金1ヶ月分の物件を見つける事ができました。

 

敷金が5ヶ月変わるだけで初期費用は50万近く変わるので、なるべく敷金1ヶ月の物件を粘り強く探していく事がオススメです。

 

敷金に関しては、基本的には消費税はかからないですが、内容によっては一部かかる事もあります。

 

『礼金』

礼金は基本的に店舗利用でも1ヶ月分が相場です。

 

たまに0ヶ月分の時もありますが、基本は1ヶ月くらいになると思います。

 

礼金に関しては、店舗利用だと消費税がかかるので、礼金が10万だったら消費税10%で11万になるイメージです。

 

『保証金』

住居用の物件を借りるときに、保証会社のお金は払う事がありますが、保証金というものを払った事がある人はいないと思います。

 

店舗の場合は保証金というものがある物件があります。

 

保証金は敷金みたいなものですが、敷金とは少し違い退去時に一部の金額しか返ってこないケースなどがあります。

 

敷金なら原状回復でお金を使わなければ多くのお金が返ってきますが、保証金の場合は原状回復で費用が掛からなくても返却するのは50%までなどなったりします。

 

なので、敷金と比べると多少は不利な事が多いですが仕方ないです。

 

基本は敷金か保証金のどっちかしかかからないです。

 

保証金の目安は0~6ヶ月です。

 

保証金は消費税がかからない事が多いですが、契約のケースによって変わる可能性もあります。

 

『前家賃』

前家賃は家賃が先払いなので初月分の家賃を払います。

 

これは住居でも同じです。

 

住居と違うのは、前家賃にも消費税がかかるので、1ヶ月分だったとしても1,1ヶ月分の金額になります。

 

『保証会社料』

保証会社料とは、あなたが家賃を滞納した時とかに、代わりに家賃等を支払うことを保証している会社に対して払うお金です。

 

最近は保証会社を間に入れる契約がほとんどなので、保証会社料はかかる事がほとんどです。

 

保証会社があると連帯保証人をつけなくて良くなる事がほとんどですが、たまに保証会社ありでも連帯保証人をお願いされる事があります。

 

保証会社料の相場は0.5~1ヶ月分です。

 

これも消費税がかかるので、消費税分は多くなります。

 

『仲介手数料』

仲介手数料は基本的にかかります。

 

カットする方法とか交渉の仕方もネットに出ていますが、実際はカットできない事がほとんどです。

 

特に店舗はすぐに埋まったりするので、減額を求める人よりも求めない人に不動産側も貸したいと思うので、よっぽど人気がない物件でない限りは難しいです。

 

なので、基本は1ヶ月分かかると思ってください。

 

消費税もかかります。

 

『鍵交換代』

鍵の種類にもよりますが、20,000円前後かかります。

 

『火災保険』

基本的には20,000円前後かかりますが、自分で探して契約することで5,000円程度に抑える事もできます。

 

しかし、不動産指定の火災保険ではないと契約はしないってケースもあります。

 

自分で契約すると安いのですが、自分で探して申し込んだりする手間があります。

 

また、解約するときに不動産指定の火災保険であれば、物件解約とともに火災保険の解約もしてくれますが、自分で契約した場合は物件解約時に火災保険は自分で解約する必要があります。

 

物件契約から解約までは数年経過してるので、解約時にこれを忘れてたりしますし、忘れてなくてもどこと契約したかとかわからなくなったりしやすいので、少し高いけど僕は不動産指定の火災保険に落ち着いています。

 

ここに関しては安さを取る選択肢もありだと思います。

 

2.内装費用

内装費用に関しては、

  • 業者
  • 使用する素材
  • 部屋の広さ

などによって料金は変わります。

 

実際に僕が過去に内装業者にお願いしたときは、約20畳の部屋の壁紙張り替えで20万円くらいでした。

 

これが7~10畳であればもっと安くなるとは思います。

 

壁紙や床の張り替えは、ある程度目安が決まっており、

  • どのランクのものを使用すると
  • どれくらいの広さで
  • このくらいの金額

があるので、それを業者間で比較したりします。

 

僕は基本的には内装を入れないで、なるべくお金をかけずにやるタイプなので、内装についてはそこまで詳しくないです。

 

壁や仕切りに関しても、このようなものを連結して使用しているので、わざわざ工事をしたりはしていないです。

 

工事をすると初期費用もそこそこかかりますし、うまくいかなくて撤退する時も部屋の状態を元に戻す関係でさらにお金がかかります。

 

なので、基本的に1人サロンであれば内装にお金はかけないでスタートすることをオススメします。

 

もしかけるとしても10万〜20万程度にした方がいいです。

 

それ以上お金をかけても新規集客やリピート率にそこまで大きな影響はないと思いますので。

 

3.美容所登録を通すための費用

  • 消毒器器具
  • 医師の診断書
  • 検査手数料(24,000 円
  • 証明
  • 床材
  • 美容所登録を通すために消毒器具

などをそろえます。

 

ネットにも必要な情報は少し出ていますが、実際はお店を出す市区町村の保健所によって多少違うこともあるので、実際に電話をして必要な物品や器具の情報を聞いた方がいいです。

 

基本的にはほとんどお金はかかりませんし、100均などで安くそろえられる物も多いです。

 

床材だけに関しては、フローリングにする必要があるので、カーペットの場合は張り替え費用がかかります。

 

広さや床材、業者にもよりますが、10~20万程度はかかります。

 

4.ベッドなどの設備や道具

ベッドなどの設備もお金がそこそこかかります。

 

特にソファー型のベッドは安くても数万はします。

 

もちろんいいものを買えば買うほどお客さん的には嬉しいですが、いくらいい材料を揃えても結局はスタッフの接し方や技術、関係性などであなたのサロンに通うかどうかを決めるので、極論を言えばベッドはソファーベッドでなくてもお客さんがリピートしたくなる接客や技術を提供する事を目指します。

 

と言ってもよほどお金がギリギリではない限りは5万円前後のソファーベッドで十分だと思います。

 

お金が本当にギリギリな人は、1万円くらいの折りたたみベッドから初めはスタートしてもいいと思います。

 

10万円以上のベッドはあればいいですが、ベッドがいいって理由でリピートにはならない事が多いので、無駄にお金をかけなくていいです。

 

他にはライトなども買う事があります。

 

部屋によっては少しくらい事があるので、その場合は数千円のライトを買ったりします。

 

他には材料を入れる棚やワゴン、お客さんやスタッフの椅子など色々ありますが、初めはお金をかけないで始めましょう。

 

待合にいいソファーを置けばお客さんが来るわけでもないですし、リピート率がすごく上がるわけでもないです。

 

あくまでリピートに関係するのは技術と接客、関係作りなので、それ以外のお金はなるべくかけなくていいです。

 

5.材料費、商材契約費

材料や商材もある程度はお金がかかります。

 

材料に関しては、いい材料を使えばお客さんが来てリピートしてくれるとは限らないので、そこまでお金をかけなくてもいいと思います。

 

いい材料に惹かれて来るお客さんは、他にもっといい材料を使っているサロンを見つけたら簡単に移る可能性もあるので、いい材料を使うって部分で勝負するべきではないです。

 

商材や技術の契約系は10万や20万などかかることも多いので、初めはお金がかかります。

 

6.その他

その他に関しても、極力お金はかけなくていいです。

 

ロゴなどもわざわざ高いお金を初めから払って作る必要はないです。

 

なんなら初めはなくてもいいです。

 

お金に余裕が出てから作るくらいがちょうどいいです。

 

ウォーターサーバーなどもなくても問題なくリピートは取れるので、よほどの理由がなければ不要です。

 

月数千円などのお金もなるべくカットして、貯蓄やホットペッパー代に使うようにしましょう。