アイラッシュサロンでペルソナは決めるな!
サロンを開く場合にによく聞くのは、
サロンのペルソナを決めましょう!です。
ペルソナを簡単に言うと、あなたのサロンに来てもらいたい、来てもらうお客さんのモデル像です。
以下などの内容で、どんな人をお客さんにするか?を決めるイメージです。
- 名前
- 年齢
- 性別
- 職業 / 役職
- 年収
- 通勤にかかる時間
- 住所
- 趣味(複数でも可)
- 家族構成
- 身長や体重
- 結婚や恋人の有無
- 交友関係
- 日課にしていること
- 1日のスケジュール(平日 / 休日別)
- 利用しているSNS
- 情報収集の方法
- よく見ている映画・動画チャンネル
- 購読している雑誌
- 好きなブランド
- 最近の悩み(複数でも可)
- 将来の夢
これらの細かい情報まで想定してお客さんの像を考えることで、ピンポイントに施策を行えたり、狙った人に刺さりやすい表現ができたりする!ってのが一般の常識です。
でも、僕はこのようなペルソナを決めないです。
もちろんペルソナを決めることから考えた方がスムーズに進んでうまくいく人もいます。
でもペルソナを決めるデメリットも多いので、その理由を話していきます。
僕がペルソナを決めない理由
ペルソナを決めるべき理由としてよく言われるのは、ペルソナを決めることでお客さんのイメージができたりしますし、お客さん像がはっきりすることで色々考えやすくなるからです。
確かにそれは間違いではないのですが、
年齢、趣味、仕事、家族構成、年収
とかはお客さん像を考える時に絞るべきではないですし、絞っても意味がないことが多いと思います。(サロンによる)
お客さん像として決めるのは、年齢とか色々な情報ではなく、
- 何を求めている人か?
- 何に悩んでいる人か?
です。
実際に僕のサロンは以下の人がターゲットです。
- コスパが良い長持ちするマツエクをつけて綺麗になりたい人
- 自分の事を親身になって考えて対応してほしい人
- 自分が1番可愛く綺麗に見えるマツエクをつけて欲しい人
他にも考えられそうなターゲットの例を出してみると、
- とりあえず安くマツエクをつけたい人
- 高くても丁寧で親身に対応して欲しい人
- モデル並みの綺麗なレベルを求める人
- 長持ちするマツエクをつけたい人
- 目が大きく見えるマツエクをつけたい人
こんな感じでいいんです。
つまり、ペルソナみたいに細かく設定するってよりは、
- 〇〇を求めている人
- 〇〇に悩んでいる人
をターゲットにするってくらいの深さでいいと思ってます。
実際にペルソナで年齢は30代で美容職で、〇〇な人って細かく考えても、サロンをオープンした後に、ペルソナと同じようなお客さんってそこまで来ないと思います。
僕のサロンはメインは40代ですが、10代の学生も少し来ますし、70代の人も少しですが来ます。
サロンとしても、自分たちのサービスに魅力を感じてくれて、同じ料金を払って長く通ってくれるお客さんであれば、誰でも問題ないですよね?
30代の女性で都内の美容会社勤務で、休日は〇〇をして〜〜
だから、内装は〇〇にして、トイレの石鹸は〇〇にして〜〜
とかペルソナで決めるような内容は、マツエクを通してお客さんに提供する根幹のサービスとは関係ない部分です。
大前提として、マツエクを通してお客さんに提供するサービスに魅力を感じてる人は、トイレの石鹸がキレイキレイでも通うので、そんな細かく気にしたり力を入れる部分ではないと考えています。
なので、あなたのサロンに来てもらうお客さん像(ターゲット)はペルソナみたいに細かい条件を絞って考えていくのではなく、
- 何を求めている人か?
- 何に悩んでいる人か?
などから決めていくべき、それを満たすメニューやサービスを提供した方がいいと考えています。
他には年齢や年収などの条件でペルソナを決めて、サロンの方向性を決めてしまうと、あなたが気付いていない隠れたニーズに気づかないデメリットもあります。
イメージしやすいように例を出します。
ペルソナを決めると隠れたニーズに気づきにくい
あなたが1杯350円の牛丼屋をオープンする場合、
ペルソナを決める流れで行くと、おそらくですが、お金がない人とか若い学生とかそういう方向でペルソナ像を考える方向に行きやすいです。
年齢:10~20代
職業:学生、新卒の人
・・・
みたいな感じです。
でも、実際に1杯350円の牛丼を求めている人は以下の人たちです。
- お金がない人けどお腹いっぱい食べたい人
- 短時間で食べ終わりたい人
- 1人で気軽にお店に入って食べたい人
1杯350円の牛丼って部分からペルソナで
- お金がない人
だけを連想すると、
2 短時間で食べ終わりたい人
3 1人で気軽にお店に入って食べたい人
のお客さんを逃します。
でも実際に今の牛丼の需要は2,3の人がかなり多いです。
なのでオフィス街に牛丼屋って普通にありますし、大人の人や女性で超行列です。
これに気づかないで若い人やお金がない人だけに方向性を絞って考えていくと、そもそもオフィス街に出店するって考えにならないですし、大人の女性に受けるミニサイズのメニューとか、ライスではなくキャベツがお米代わりの牛丼とか作る流れにならないで、学生の街に出店したり大盛りメニューばかり作る方向に行ってしまいやすいです。
もちろん細かい条件でペルソナを決めたとしても、そのペルソナ以外に存在する需要に気づく事ができれば問題ないです。
でも多くの人はペルソナを条件で細かく決めることで視野が狭くなり、他にもあなたのサロンを求めていた人を気づかないで逃してしまうので、そういう意味でも年齢や仕事とかの条件でペルソナを決めるのはオススメできないです。
つまり、
ペルソナ決めなくて問題ないのか?
ペルソナを決めた方が考えやすかったりうまくいきやすい人は決めていいと思いますが、僕は決めないで考える方が得意です。
あなたのサロンは
- どんな悩みを解決するサービスなのか
- どんな欲求を満たすサービスなのか
です。
ここから全てを逆算していきます!
年齢は30代で美容職で・・・から逆算してサロンを設計するのではなく、
- どんな悩みを解決するサービスなのか
- どんな欲求を満たすサービスなのか
からサロンの設計を逆算していきます。
その流れでサロンを設計すると、お客さんの年収とか年齢、仕事とかは関係ないことに気がつくと思います。
1杯350円の牛丼屋で例えると、以下の人たちを満たすお店って方向で設計します。
- お金がないけどお腹いっぱい食べたい人
- 短時間で食べ終わりたい人
- 1人で気軽にお店に入って食べたい人
これを満たすためには、
- メニューはシンプル
- 調理時間は短いメニューにする
- 接客は最小限
- 席はカウンター多め
- 券売機やレジは自動
などとお店の細かい部分を考えていきます。
極端に言うと、あなたが提供するサービスの価値を感じてくれる人なら、お客さんの詳細は何でもいいのでペルソナで細かく条件を絞る事にこだわる必要はないんです。
- どんな悩みを解決するサービスなのか決める
- どんな欲求を満たすサービスなのか決める
- それに合わせて色々決めていく
という流れの方が、本当にお客さんが求めているものに最短距離で辿り着きますし、あなたのサービスに価値を感じる色々な人が来てくれます。
実際に僕のサロンは40代が多いですが、高校生も少数ですが来ます。
高校生が7,500円とか8,000円払っていくんですよ。
逆に70歳とかも少数ですが来ます。
こちらからすると、うちのサロンのサービスに価値を感じてくれて、同じお金を払ってくれる人なら問題ないので、18歳でも70歳でも誰でもいいんです。
うちのサロンの価値を感じてくれてたら、壁の色はよほどおかしなものではない限りはなんでもいいですし、部屋の匂いとかも臭くなければいいです。
ペルソナを細かい条件で決めて超ピンポイントでお客さんを狙うよりも、解決する悩みや欲求を決めて、それを求めている人を狙った方がサロンはうまく行くと思います。
なので、ペルソナは決めないで考えた方がいい派です。
この辺は人によって考えが違うので、その人のサロンのスタイルや経営や集客の仕方によって変わるので、僕の考えが全ての人に対して正しいとは言いませんし、ペルソナを決めるやり方が間違ってるというわけでもないです。
ペルソナを決めるやり方、僕のやり方、他の人のやり方などを知った上で、あなたがやりやすい方法を選択するといいと思います。