アイリストが独立前から今のサロンで準備すべき事(他のサロンを分析)
サロンを分析する時に初めは自分のサロンで考える方がわかりやすいので、まずは自分のサロンで考えましたが、今の1つのサロンだけから得られるものは限界があります。
サロンの数だけやり方や工夫があるので、より多くのサロンを分析する習慣をつける事が大切です。
特に今はネットで多くのサロンを探したり、予約の埋まり具合を簡単に確認できます。
独立してからも失敗しにくいサロンを作るためには、あなたが知識をどんどんつけていく必要があるので、常に色々なサロンを分析したり調査する姿勢が大切です。
でも、
- どうやったらいいのか?
- どこを意識して見ればいいのか?
などがわからない人もいると思いますので、この講義で解説をしていきます。
他のサロンを分析する時にやるべきこと
他のサロンを分析する場合、以下の4つの事をやります。
- 日々色々なサロンを見る癖をつける
- 実際にサロンに来店して感じる
- 実際にパクって取り入れてみる
- うまくいっていないサロンも分析する
もちろん細かく見るべきポイントはいくつかありますし、ただ見るだけでなく
- なんでうまくいっているのか?
という疑問を常に持ち、
- きっとこうではないか?
と考える習慣をつけ
- 実際に試したり試行錯誤をする
ことをやっていく必要があります!
1つずつ解説していきます!
1.日々色々なサロンを見る癖をつける
これはなんとなくやっている人が多いかもしれませんが、どこを意識して見ていますか?
僕は他のサロンを見る時に、この辺りを見ています。
- 予約の埋まり具合
- 集客方法
- 売り出し方
- メニューや単価
- 写真の使い方
- 文章の使い方
予約の埋まり具合
1番最初に見るのは予約の埋まり具合です。
ホットペッパーなどでメニューを適当に選択して、どれくらい予約が埋まっているかを見ます。
スタッフの人数によって空き具合も変わるので、スタッフを何人いるのかも確認しています。
また、オープンしてからの経過年数によっても判断が変わるので、ブログを押して過去の投稿を月別で表示し、いつくらいにオープンしたのか?を判断しています。
また、単価も安い方が予約が多く入って埋まりやすくなる傾向もあるので、メニューで単価も見ます。
また、メニューの時間も見ます。あまりにメニューの時間が長いと予約も空いてないように見えやすいので。
ざっくりこれらを踏まえて、このサロンは埋まっているのか?違うのか?を判断しています。
- スタッフの人数
- オープンからの経過年数
- 単価
僕の感覚では、オープン半年以内で結構予約が埋まっているサロンはうまくいっていると考えます。
もちろんアイリスト歴が長くて固定客を独立のタイミングで引っ張ってきている人もいて、そういう人は集客が普通でも予約が埋まっていたりするので、スタッフの経験年数や前のサロンにどれくらいいたか?なども自己紹介やブログで探す時もあります。
オープンから1年程度の1人サロンでそこまで予約が埋まっていないサロンは、
そこまでうまくいっていないと考えます。
このように僕はざっくり半年と1年で目安を区切って考える事が多いです。
実際に新規が30人でリピート率が50%の場合、単純計算ですが半年後には月105人程度になるので、予約がガラガラという事にはなりません。
実際に僕のサロンは固定客が完全0の状態でスタートしましたが、オープン3ヶ月目にはリピーターさんが予約を取れるように新規集客もセーブしていた記憶もあります。
実際にうまくいっているサロンは半年程度あれば予約がいっぱいになるので、あなたもサロンをオープンしてから半年までに予約がパンパンに埋まっている状態を目指していくといいですし、試行錯誤しながら遅くても1年以内には予約をリピーターでしっかり埋めていきたいです。
集客方法
他のサロンの集客方法は僕はかなり詳しく見ています。
- ホットペッパーなのか?
- インスタなのか?
- インスタ広告なのか?
- グーグル広告なのか?
- 紹介が多いのか?
ほとんどのサロンはホットペッパー集客なので、どのエリアでどのプランで出しているのか?をわかる範囲で見ています。
同じエリアの同じくらいのプランでも予約の埋まり具合は違うので、その差を見たりしています。
インスタだけで集客していそうなサロンに関しては、どんな投稿をしているのか?どんな人がフォローしているのか?なども見ています。
ネットやSNSの広告で集客しているサロンもあるので、どんな広告を出しているか?どんなアピールをしているか?などを見るようにしています。
紹介に関しては、ブログ内容や投稿内容を見ていると人脈が多くて知り合いが多く来てくれている事がわかったりします。
このように他のサロンの集客方法を分析しつつ、うまくいっている要素を考える習慣をつけていきましょう。
売り出し方
売り出し方もサロンによって様々なので、分析するべきポイントです。
同じメニューだったとしても、売り出し方はたくさんあります。
まつ毛パーマ1つとっても、様々な売り出し方があります。
- 長持ちアピールのサロン
- ぱっちりデザインアピールのサロン
- 一重の人向けに売り出しているサロン
- ナチュラルなデザインアピールのサロン
- マツ育を絡めて売り出しているサロン
そして、うまくいっているサロンとそうでないサロンもわかってきます。
もちろん実際にあなたも試してみていいとは思います。
実際にやってみると打ち出し方を変えるだけで新規の人数やリピート率などが変わる可能性も十分にあります。
他にはスタッフの人間性もしっかり打ち出しているサロンもあったりします。
自己紹介をしっかりしたり、インスタにもちょくちょく施術者の顔を載せていたり。
実際にお客さんは顔がわからないスタッフよりは顔がわかるスタッフの方が安心しますし、
うまく人間性を打ち出せればあなた自身にファンが付きます。
お客さんは技術やメニューでお店を選んでいると思いがちですが、実際はこの人にやってもらいたい!と人に魅力を感じて選ぶ人も多いです。
これもなんで人間性を打ち出しているのか?を日々考えることで、色々なことに気がついていきますし、あなたが独立するときに参考になります。
このように同じメニューでもどうやって売り出すか?と言う部分を他のサロンを分析したり実際に試す中で考えていきましょう。
メニューや単価
他のサロンがどんなメニューをどんな単価で出していて、うまくいっているか?いっていないか?などもこまめにチェックしていきましょう。
知らない間に新しい技術やメニューが誕生している事もありますし、このメニューでそんなに予約埋まってる?と新しい気づきにもなります。
また、客単価も高いとお客さんが来ないと思いがちですが、客単価が高くても予約が埋まっているサロンもあるので、なぜ?客単価が高くても人気なのか?を考えたりもします。
色々なサロンを見ていると今の流行りや傾向もわかってきたりするので、そいうい目線でも他店のメニューを見るのをオススメします。
写真の使い方
ホットペッパーの場合は使える写真の枚数がある程度限られています。
その中で
- この場所にはどんな写真を使っているか?
- どんな意味がありそうか?
などを考えて見るようにします。
まつ毛の写真1つとっても、写し方は様々です。
- 施術者目線から見たまつ毛の写真を載せているサロン
- 顔を正面から見たまつ毛の写真を載せているサロン
- 目元だけを写しているサロン
- 顔全体を写しているサロン
まつ毛の写し方1つとってもお客さんの感じ方は変わりますし、あなたがアピールしたい内容によっても写し方は変わります。
そこまで考えていないサロンもありますが、考えているサロンもあるので、なぜこの写真を載せているのか?なども考えるようにするといいです。
例を出すとまつ毛と眉毛をセットで施術した場合の写真は、引き気味の写真がいいか?アップがいいか?など、細かな部分でもお客さんの感じ方は大きく変わるので、一見するとどっちでもいいじゃん!って思うような内容でもしっかりと意味を持ってやっていく事が大切ですし、それが他店との差になります。
なので、他店の写真の使い方や配置など細かな部分にも
- なんで?
- どうして?
と疑問を持って考えるようにしましょう!
文章の使い方
文章に関しては、僕はめちゃくちゃ大事だと思っています。
なぜなら多くの人は無意識に文章を読み、無意識に行きたい!と言う感情に導かれるからです。
文章をしっかり学ぶことで、このような文章を書く力が身につきます。
- 興味を惹きつける文章の書き方
- 人の感情を動かす文章の書き方
- このサロンに行きたいとワクワクしてもらう文章の書き方
実際に文章の書き方1つで予約に繋がる確率は大きく変わります。
これに関してはこの文章がいいのか?どこがいいのか?は意識をしないと気づかないのですが、基本的に人は無意識に読んだりクリックをしているので、あなたができることはあなたが気になった投稿やニュースなどに対し、
- なんでこれをクリックしたのか?
- 私はどこが気になって興味を持ったのか?
などを毎回振り返るようにします。
特にニュースの見出しなどは人を惹きつけるための工夫が詰まっています。
たまたま見たニュースで例を出しますと、
- 「EV化はトヨタ潰し」の裏側を徹底検証
と言うタイトルです。
もしこれが、こうだったら興味を持ちますか?
- EV化によってトヨタは潰されてしまうのか?検証してみました
こっちの方がインパクト強くて気になりませんか?
- 「EV化はトヨタ潰し」の裏側を徹底検証
これに関しては以下の言葉を使うことで、人の興味を誘っています。
- トヨタ潰し
- 裏側
- 徹底検証
これはあくまで例ですが、あなたが興味を持った投稿や記事、ニュース、サロンなどに対して、
- なんでこれをクリックしたのか?
- 私はどこが気になって興味を持ったのか?
を毎回考えるようにしてみてください。
こういう言葉や文章だと
- 気になってクリックする
- 行ってみたいと思う
などが少しずつわかってくると思います。
ここに関しても大事なので別の講義でしっかりやるつもりですので、まずは他のサロンの文章の使い方や言葉の使い方で参考になる言葉はないか?を日々考えていきましょう。
2.実際にサロンに来店して感じる
ここまでは他のサロンをネットやSNSの情報をもとに分析する話でしたが、
それだけではわからないことも多いです。
そういう場合は実際にサロンにいってサービスを受けてみる事がオススメです。
実際に接客をされるのが1番色々わかると思うので、実際に来店して以下のような部分を聞いたり感じたりするのも大きな学びになります。
- 第一印象
- 接客
- 新規数
- リピート率
- 技術レベル
①第一印象
人間関係は第一印象が命です。
実際に人の第一印象は3秒で決まると言われており、
その中でも視覚からの印象や聴覚からの印象がとても大事になります。
- 視覚情報が55%
- 聴覚情報が38%
- 話の内容が7%
視覚からの情報では、以下などの情報が大事ですので、初対面の時はしっかりと目を合わせて口角を上げておく事が大切ですので、人気サロンのスタッフはどんな感じか?確認しておきましょう!
- ぱっと見の印象
- 清潔感
- 顔の表情
- 目線やアイコンタクト
聴覚からの情報では、以下などの情報が大事ですので、はっきりと聞こえやすい声で相手に挨拶や会話をする事が大切ですので、人気サロンのスタッフはどんな感じか?確認しておきましょう!
- 声のトーン
- 声のボリューム
- 発する言葉の内容
②接客
マツエクの施術の場合、施術中は会話をしないお客さんもいますので、施術の前後のやり取りが重要になります。
なので人気サロンのスタッフは施術の前後で
- どのような事を聞いてくるのか?
- どのような事を話すのか?
- 話す時の目線はどうか?
- 話す時の仕草はどうか?
- どのような接客か?
などを確認しておきましょう。
この辺りは非常に細かいポイントがある印象でして、話す時の目線を例に出しても、目を合わせるタイミングや時間、どんな目をしているか?など細かい事でお客さんが受け取る印象や感じることは変わります。
なので、普通にしてるだけではそこがポイントなのか?と気づかない部分もあると思うので、どこがポイントになっているのか?を常に疑いながら観察するようにしましょう!
③新規数
新規数に関しては、ホットペッパーの業者に聞いてもエリアの平均くらいしか教えてくれないため、人気サロンはどれくらいなのか?がわからないです。
なので、ここは直接行ってさりげなく聞いてみましょう!
案外教えてくれる印象です。
また、新規で来る人はどこに惹かれて来る人が多いのか?どんなメニューが多いのか?なども聞けると参考になるので、さりげなく聞けたら聞きましょう!
独立する時の参考になると思います。
④リピート率
リピート率に関しては直接どれくらいなのか聞くだけでなく、接客を通じてどの部分がリピートにつながっていそうか?を感じるようにします。
リピート率に関しても聞けばすんなり教えてくれる事が多い印象ですし、メニューやスタッフによってリピート率が違うかどうかも聞ける時は聞けますので、聞いて参考にしましょう。
あとは実際に接客を受けてみて、どの要素がリピートに繋がっているのか?を感じる事が大切です。
例えば、
- 目を合わせて話すか話さないか?
- 話すスピードは速いか遅いか?
- どんな会話をするか?
- 接客の流れや進み方はどうか?
など細かい部分でも人間関係の構築に大きく影響するため、リピート率にも大きく影響する可能性があります。
何気ない要素1つ1つに意味がある事が多いので、細かい部分まで気にするようにして参考にできる部分は参考にしましょう!
⑤技術レベル
技術のレベルに関しては、色々な感じ方があります。
多くの人は技術が上手いからリピートすると思いがちですが、実際はそうでもない事もあります。
年齢が若くて技術が普通でも、親身になって接客してくれたりあなたのことをしっかり考えてくれている姿勢が伝わるだけで、関係性が深まったりこの人にお願いしたい!と思ってもらえる事もあります。
逆に技術がうまくても流れ作業だったり距離感や壁を感じるスタッフに対しては、いい印象を感じないかもしれません。
3.実際にパクって取り入れてみる
ここまでは他のサロンをネット上で分析したり実際に来店して分析していきながら、うまくいっている考え方や方法を考えることについて話しました。
色々なサロンを考えながら分析していると、
- こうすればいいのか?
- これが〇〇に関係していそう
などがわかってくる事もありますし、わからないこともあります。
その辺の感覚はすぐに身につくものではなく、長い間試行錯誤する中で身について行くので、初めからわかるものでもありません。
そのため、初めのうちは真似することから初めていき、
- 真似したことで何が変わったのか?
- なぜその結果になったのか?
などを考えながらやっていく必要があります。
実際にやることで変化や結果がわかりやすいですし、
- あなたのサロンに合ったやり方なのか?
- そうではないのか?
- 自分のサロンだったらどういうのがいいか?
などもわかるようになってくると思います。
つまり初めは真似する部分から入りますが、最終的にはあなたに最適な方法ややり方にアレンジしていく事が必要です。
真似をする事で真似できるのは表面的な部分だけですので、成功率が低かったり長期的に成功が続きにくいです。
大事なのはこれらの力を身につける事です。
- うまくいっている要素を分析する力
- うまくいく方法を考える力
- 自分のサロンだったらどうするべきかを考える力
メニューの打ち出し方も時代や流行りで変わるかもしれませんし、接客もまだまだ上を目指せます。
表面だけ真似をしていたらそこからの成長はないですし、時代に合わせて変化することもできないです。
長期的にサロンを成功させるには、常にアップデートをしていきながら時代や流行りに柔軟に対応する事が必要なので、初めは真似から入りますが、最終的にはあなた自身で考える力を身につけていくようにしましょう!
4.うまくいっていないサロンも分析する
ここまではうまくいっているサロンを分析する話でしたが、逆にうまくいっていないサロンを分析する事でも学ぶことはあります。
うまくいっているサロンばかり見ていても気付きにくい部分があっても、うまくいっていないサロンを見た時に〇〇が違う?などと違いを感じやすくなります。
写真もパッと見で印象が違うのに気づくかもしれませんし、文章の書き方の違いに気づくかもしれません。
うまくいっていないサロンをはじめに見てもあまり気づかない事も多いので、まずはうまくいっているサロンを分析する事が優先ですが、その次はうまくいっていないサロンを分析するとより違いがわかるようになってくると思います。